死ぬ気でやるなよ。死んじゃうから。
これは、Testosteroneさんの著書
『とにかく休め! 休む罪悪感が吹きとぶ神メッセージ88』(きずな出版)
に登場する言葉です。
死ぬ気でやれ、歯ぁ食いしばれ!
大丈夫、死にゃしない!
令和になった今の世の中でも、
残念ながら、このセリフは耳にします。
でも、私は身をもって体験しました。
必死に食らいついたら、精神が粉々に砕け散ります。
私が、就労移行支援事業所に通っている間、
指導員の先生から受けていたプログラムは
大谷翔平を創り出すプログラムに似ていると
私は認識しています。
それは、私には無理です。
少し休ませてください。
そう言える雰囲気ではなく、
プレッシャーに耐えながら、時には熱い励ましの言葉を頂きながら
真剣にプログラムに取り組んでいました。
その結果、確かに私は
就労移行支援事業所を、実質主席で卒業しました。
ほんの一瞬だけ、エリートビジネスパーソンになれました。
でも、悲劇はその後に待ち構えていました。
卒業後、初めての勤め先は
具体的な名称は控えますが
日本が世界に誇る、一流のハイテクノロジー企業でした。
実際に行う業務自体は、事務補助的なものでしたが
いかんせん、職場環境が
近未来を通り越して、はるか未来
毎日、圧倒されるばかりでした。
その中で、高いレベルで働くこと
同時多発的に起きた、悲惨なニュースを目にしたこと
それによる生活リズムの乱れ
これらが重なり
私は、精神科入院を余儀なくされました。
病名は、
急性一過性精神病性障害
症状は、
統合失調症の患者さんに現れるもの
でした。
入院直後の隔離病棟では
自分で自分を抑えきれない苦しみに苛(さいな)まれて
体を固定していただいて
お薬を点滴で投与していただく日々でした。
最初の3週間には、もう戻りたくありません。
それでも、不幸中の幸いですが
一般病棟に移動後は、同じ病棟内の入院患者さんと会話をして
仲良くなった人も何人かいました。
面会に来た家族から、
趣味の本を何冊か差し入れしてもらい
それを読むことで、心が満たされました。
規則正しい生活、
安定したコミュニケーションが取れることが認められ
主治医の先生から、退院許可がおりたのは
入院から3ヶ月が経った頃でした。
一般的な精神科入院は
半年から、長ければ数年かかると言われている中では
スピード退院だったらしいです。
この経験をブログに残せるほど
今では心も体も回復しました。
転職先で、楽しく仕事ができています。
それでも、私は伝えたいのです。
死ぬ気でやったら死ぬ
生き返るまでには、時間と苦労がいる
この世界にザオリクはない
以上となります。
ここまでご一読いただき、誠にありがとうございました。
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