世の中には、不言実行という四字熟語があります。
意味は
あれこれ文句や理屈を言わずに、黙ってなすべきことを実行すること
です。
有言実行という言葉は、この不言実行をもじったもので
一説によれば、元プロ野球選手の落合博満さんが使ったことで広まった、とされています。
特に、何も宣言することなく、黙々と物事に向き合うことは
自分自身との約束を果たす
自分自身との信頼関係を築く
ことに他ならないのです。
それは、うさぎとかめの童話の、かめのように
うさぎとの競争よりも、自分を信じて一歩ずつ前に着実に進んでいくことと
近いものがあります。
アメリカの野球殿堂入りを果たした、イチローさんは、こう言っています。
首位打者のタイトルは気にしない。
順位なんて相手次第で左右されるものだから。
自分にとって大切なのは自分。
だから1本1本重ねていくヒットの本数を、自分は大切にしている。
イチローさんの、プロ入り前の目標は
一流のプロ野球選手になること
という、とても抽象的なものでした。
○○のタイトルが欲しい、△△試合出場したい、などという
明確な目標を宣言したわけではなかったのです。
そして、自身にとって当たり前のことを、黙々と当たり前に積み重ねた結果
未だかつて誰も到達したことのない
日米通算4367安打を放つに至ったのです。
それは、一流だからできることでは?
そう思う方もいらっしゃると思います。
でも、不言実行というものは
やろうと思えば、誰でも実行可能なことです。
自分との約束を守り、自分自身の伸びしろと向き合うことは
普通に生きる上でも、非常に大事なことです。
それだけで、全てが叶うわけではないのですが
何も叶わないことはない
そのことは、はっきりと言えます。
自分を信じて、着実に一歩ずつ、前に進めますように。
以上となります。
ここまでご一読いただき、誠にありがとうございました。
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